瓦葺き替え

屋根の瓦葺き替えにはさまざまなメリットがある!その内容を解説

屋根は、1年365日休むことなく、太陽に照らされ紫外線を浴びたり雨に降られたり、風が吹きつけています。厳しい自然環境にさらされながら、住宅の建物を守っているのです。そんな屋根も確実に劣化し、屋根のリフォームが必要になってきます。

実際に、瓦の葺き替えをすると屋根の耐久性は増し、住宅の建物にも良い影響が現れます。葺き替えはメリットが多くあるのです。今回は、瓦の葺き替えについて詳しく解説します。

瓦には種類がある

日本の屋根瓦を大別すると「和瓦(粘土瓦)」と「セメント瓦」の2種類があります。瓦は、耐久性能が高く、材質により20年~60年程度は持つといわれているのです。和瓦(粘土瓦)は、さらに細分できます。成型した瓦を乾燥させ、ガラス質の釉薬を塗って窯で焼いた「釉薬瓦(ゆうやくがわら)」は、釉薬の成分で表面が赤や青など、さまざまな色彩に変化する瓦です。

一方、釉薬を使用せずに焼き上げた瓦が「無釉薬瓦」で、その中で最もよく知られているのが「いぶし瓦」です。いぶす工程で瓦の表面に炭素の膜ができ、独特の風合いが出ます。さらに「素焼き瓦」は、粘土を固めてそのまま焼き上げた瓦で、やさしい土の色合いが特徴です。

瓦葺き替えの時期

瓦の葺き替え時期については、建物の建っている環境が大きく影響します。大体の目安として、釉薬瓦で50年~60年、いぶし瓦は30年~60年、素焼き瓦は40年~50年程度です。どの瓦も耐用年数が大変長く、葺き替え時期も幅広くなります。

また、「セメント瓦」も耐用年数は、20年~40年ですが、10年~20年に一度のメンテナンスで塗装工事が必要です。

瓦の葺き替えとは?

瓦の葺き替えは、現在の瓦屋根をすべて解体して新しい屋根を設置することです。瓦を剥がし、屋根材の下に敷かれている防水シートや野地板など、日頃簡単に手入れのできない箇所も一緒にメンテナンス・修理できます。また、瓦そのものよりも内部の防水シートや野地板が傷むことも多く、発見すると葺き替え時にメンテナンスが必要になります。

瓦葺き替えのメリット

瓦の葺き替えをすると、さまざまなメリットがあります。この章では、葺き替えの代表的なメリットをご紹介します。

住宅の寿命が延びる

瓦の葺き替えは、瓦だけでなく屋根の下地までメンテナンスすることで、屋根が新造され、建物を守る屋根の機能と雨漏り防止効果が向上します。建物そのものの寿命を延ばすことが、期待できるのです。

耐震性の向上

瓦屋根の葺き替え工事を行い、今までの重量がある瓦から軽い瓦に交換することで、建物の耐震性が大きく向上します。和瓦(粘土瓦)は耐久性が高いものの、他の屋根材に比べて重量があり、軽い屋根材に比べると耐震性は劣りがちです。それだけに、葺き替え時に瓦を軽量化することで耐震性は向上するのです。

家の外観が変わる

屋根は、住宅の外観に大きな影響があり、屋根の材質や色が変わると、住宅全体の印象が大きく変わります。とくに、屋根を和瓦(粘土瓦)からスレート屋根や金属屋根などの素材に替えると、大きな変化が見られます。瓦の葺き替えを検討する際には、外観一新を兼ねて屋根材の葺き替えも選択肢に入れましょう。

瓦葺き替えにデメリットもある

一般的に瓦の葺き替えは、屋根材を全て取り換えるため、材料費も人件費も高くなりがちです。また、屋根から取り除いた既存の屋根材や下地材などは量も多く、処分費用も高額になるでしょう。

葺き替えでガルバリウム鋼板の屋根へ

最近、人気になっている屋根材がガルバリウム鋼板です。ガルバリウム鋼材は、他の建材と比べて優れている点が多数あります。ガルバリウム鋼板は、ガルバリウムという合金でメッキされた鉄板です。

ガルバリウム鋼板の耐用年数は、およそ25年~35年ほどあり、錆びて穴が空かなければ40年以上の耐久性も期待できます。また、現在のガルバリウム鋼板は、鋼板の裏側に断熱材を貼り付けた「断熱材一体型」の製品が主流で、断熱効果も大きく上がっているのです。

耐震性に優れる

近い将来発生すことが心配されている南海トラフ地震や、首都圏を襲う大地震などに備えて、耐震性の高い住宅が求められています。重量がある和瓦(粘土瓦)と比較すると、ガルバリウム鋼板の屋根は軽く、耐震性能は優れているのです。そのようなメリットもあって、ガルバリウム鋼板の屋根は人気を集めています。

まとめ

日本独特の和瓦(粘土瓦)は、台風の強風にも強く、長く日本の屋根瓦として使用されてきました。和瓦(粘土瓦)は、耐久性が高いものの、耐震性に問題があり、最近はコロニアル屋根や金属屋根が増えてきました。瓦の葺き替えは、建物本体の寿命を延ばす効果が大きく、葺き替えは必要なのです。

「劒持屋根工事」は、埼玉県熊谷市別府にある建築会社です。弊社は、埼玉県北部を中心とし、雨漏り修理や瓦の葺き替え工事など、屋根の工事を専門に行ってまいりました。弊社は、一切下請けに出さず、完全に自社施工です。

これまで培った経験や技術を活かし、お客様に喜んで頂ける施工を行っております。常にお客様の目線に立ち、打合せ・工事施工・完了後のアフターサービスまで、責任を持って実施致します。屋根工事に関する不安感や疑問点など、どのような些細なことでもお気軽に弊社までご相談ください。

屋根葺き替え工事 参考価格

いぶし瓦【/m²】 ¥8,000~
陶器瓦【/m²】 ¥7,000~
平板瓦(F型、M型)【/m²】 ¥7,000~
化粧スレート【/m²】 ¥5,000~
ガルバリウム鋼板【/m²】 ¥7,000~
野地板【/m²】 ¥2,000~
ルーフィング瓦下地【/m²】 ¥2,000~
屋根漆喰【/m²】 ¥4,000~

※一般的な屋根で平均70㎡~100㎡くらいです。
※仕様や大きさにより価格が変わる場合があります。参考としてこの価格はご覧下さい。